こんにちは。Keiです。
私は国家資格を含むカウンセリング資格を取得し、私自身がHSPとして苦労してきた経験を生かしながら、現在は就職支援の仕事をしています。
この記事は
HSPは甘え?誤解される理由や否定してくる人への対処方法
と題して書いていきたいと思います。
HSPに対するネガティブな意見
HSPという言葉が段々と世間に浸透してきました。
しかしHSPの当事者が
『自分はHSPです』と中々名乗る事ができないのは
HSPに対してネガティブな言葉を投げている人の
存在が大きいのではないでしょうか。
上記は、SNS上で発信されたHSPの方のコメントです。
多くのHSPが、社会生活を送る上で辛い思いをしている事がわかります。
HSPは甘えではない。でも…
HSPには様々なタイプがありますが、基本的な性質として
全てのタイプを通して4つの特徴を持っています。
- 物事に慎重で深く考える
- 些細な刺激も情報としてとらえてしまう
- 共感しやすい、人の気持ちがわかる
- 五感が鋭い
これらはまとめて「DOES(ダズ)」と呼ばれています。
HSPの方は『人に嫌われたくない』と思っている人が多いです。
他人の気持ちを敏感に察知する特性を持つHSPは
非HSPに比べ、人に嫌われることへの恐怖や、嫌われた時の
辛さは半端ないのです…。
また、共感性が強く他人との境界線がわからないHSPも多く
他人の考えを自分の考えと混同してしまう人もいるので
『甘えだ』と他人に言われると、『自分は甘えているんだ』
と本当に思い込んでしまう人もいるんです。
HSPは感受性が強く、非HSPより多くのことを感じやすい為
疲れやすい方も多いです。
ただ…
- 『私はHSPだから疲れやすい』
- 『私はHSPだから他人からの指摘に傷つきやすい』
このように、何かトラブルが起こった際に用いると
相手にとっては『言い訳』と思われてしまう可能性はあります。
HSPという存在が世間に段々と認知されるようになってきた為
『本当はHSPではないのに、そう言って注目されたいんじゃない?』
とかまってちゃん認定されることもあるかもしれません。
(本来、HSPは注目されるのが苦手なタイプが多いのですが^^;)
しかし、HSPという気質は実際に存在しています。
ですので『HSP=甘え』という考えは間違っています。
では、HSPが甘えというネガティブな考えはどこから来るのか。
それは、何か問題があったときに『私はHSPだから』といった、『HSPという気質に甘えてしまう』部分に問題(甘え)がある場合もあるかもしれません。
(※多くのHSPは真面目で自分がHSPであることを公表すると周囲からどう思われるか気にする人が多いので、あえて公表する人は少ないです)
HSPの当事者が『HSPは甘えているだけなんだ』と考えて落ち込む必要はありません。
なぜならHSPという気質は存在するからです。
ですが、HSPを何かトラブルが起こった際の言い訳に用いると
相手の反感をかってしまう可能性があります。
HSPという言葉を不用意に多用する事は、あらぬ感情を持たれたりする可能性があるので避けた方が無難かと思います。
「この人は本当に信頼できる」と思った人に、タイミングを考えて話せるといいですね。
甘えと思われないための対処法
HSPを甘えや言い訳の理由に使わない事が大切だとお伝えしましたが、そうは言っても仕事に影響が出てしまっている場合など、自分の気質について相手に分かっておいてもらえた方が良い時もありますよね。
そんな時は『HSPだから』で終わるのではなく、『HSPだからどうして欲しいのか』という要求を相手に伝えると良いですね。
例えば、自分の座席の日差しが気になりすぎて業務に集中でいないのであれば、『光が気になりすぎて業務に集中できないので、座席を変えて欲しいです』のように。
「要求と理由」をしっかり相手に伝えると相手も納得してくれます。
(HSPという事を伝えなくても、理由と要求を伝える事で殆どの場合、相手は納得してくれます)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
繰り返しになりますが、HSPという気質自体は決して甘えではありません。
ですが、HSPを『誰に』『どんな状況で』公表するのかによって、相手の受け取り方は随分違って来るかと思います。
ちなみに私自身、HSPである事をほとんど公表していません。
職場や友人にはもちろん、夫にも言っていません。
(家にはHSP関連の本を沢山置いているので知っているかもしれませんが…)
ただし、自分の気質を知ってうまく付き合えるようにしていく事は、HSPが幸せな人生を歩んでいく上で必要不可欠なものです。
自分の気質を他人に理解してもらうより、まず自分がその気質とうまく付き合えるようになれば、『HSPは甘え』という批判にも怯えずに済むのではないでしょうか。
この記事が、少しでも誰かのお役に立てたら嬉しいです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!