こんにちは!Keiです。
私は国家資格を含むカウンセリング資格を取得し、私自身がHSPとして苦労してきた経験を生かしながら、現在は就職支援の仕事をしています。
突然ですが、あなたは大きな声を出すのって得意ですか?
私は…場所にもよるのですが、苦手です^^;
HSPさんの中には、大きい声を出そうと思っても中々出ない方が多いのではないかな、と、自分の経験を通して感じています。
という事でこの記事は
【HSP】大声が出せるのに出せない…無意識に声をセーブしてしまうのは何故?
と題して書いていきたいと思います。
大きな声は出ますか?
もともと声の小さい人っていますよね。
声帯が小さい方とか。
または一時的に喉の調子が良くなかったりとか…
でも私は普段大きな声は出るんです。
よく、仕事の帰宅中に車の中で大声でその日あったトラブルとかを思い出して叫んだりしてますから(笑)
あ、引かないで下さい…(:_;)
それに昔は演劇とかも好きで、学生時代は沢山の人の前でお芝居をしていた事もあります。
(暗い会場の中、スポットライトを浴びながらセリフを言うのはとても楽しかったです)
でも不思議な事に、就職して、会社で大きな声を出さないといけない時…声が出なくなる事がありました。
(今は問題なく出ます)
声は出せるはずのに、言葉が出ない
当時、入社間もない会社のイベントで、私は沢山のお客さんを誘導することになりました。
私の仕事はドアの前に立ち、来られたお客様を「臨機応変に」誘導するだけです。
ただし、1人1人接するのではなく、大勢で一斉に来られるお客様に対して『○○のお客様はこちらです〜!それ以外のお客様は○○へどうぞ〜』など、臨機応変に叫ぶ必要がありました。
簡単な仕事のハズなのに私は口から言葉が出てこなくなり、当時はただ理由も分からずパニックになっていました。
言わなければならない事は沢山あるんです。
そして、言葉はもう口元まで出ているのです。
でも、何故かわかりませんが言葉が出ないんです。
当時は『なぜこんな簡単なハズの事が私には出来ないの…』と、理由が分からず落ち込みました。
しかし、今はその理由について、思い当たる事があります。
一人一人のお客様が「見えすぎてしまう」のです。
原因はHSPの気質のせい?
HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」を意味します。
HSPの中でも色々なタイプがあるのですが、総じてDOESという気質を持っています。
- 深く処理する(Depth of processing)
- 過度に刺激を受けやすい(being easily Overstimulated)
- 全体的に感情の反応が強く、特に共感力が強い(being both Emotionally ractive generally and having high Empathy in particular)
- ささいな刺激を察知する(being aware of Substle Stimuli)
これを見ると、深く処理し、些細な事に反応し、また過度に刺激をうけてしまうHSPは(人によって程度の差はありますが)少しの事で圧倒されやすいのがわかりますよね…。
当時の私は、大勢に広く薄く情報を伝えないといけない場だったにも関わらず人数に圧倒され、また一人ひとりに深く情報を伝えようとした結果、脳がキャパオーバーして言葉が出てこなかったのだと思います。
このような感覚に陥る人の全てがHSPという訳ではありません。
上述した通り、HSPかどうかはDOESの気質があるかどうかで見分けます。
非HSPであってもこのような状態に陥るかもしれません。
しかし、1人の人に深く接し、また刺激を受けやすいHSPの特性から考えて、このような感覚に陥ったHSPさんは多いのではないでしょうか…。
改善方法はある?
では、改善する方法はあるのでしょうか?
私は今では問題なく仕事で大声を出しています。
それに役立った事としては、ズバリ【慣れ】と【自信】です。
人の視線を気にするHSPさんは、失敗を極度に恐れる事が多いです。
また、多くのHSPさんは主張する事が苦手で、大きな声を出す事がそもそも苦手です。
そんなHSPさんが、急に多くの人の前で大きな声を出すという事自体、難しいのです。
ですが、何度も同じような経験をすると、人によって差はあれど必ず慣れてきます。
私は仕事以外の場所でも、なるべく大きな声を出すよう練習をしてました。
(車の中で独り言を大声で呟いたり…あ、引かないで下さい^^;)
そうすると、声帯が開いてきますし、自分の大声を自分で認識することで「あ、私ってちゃんと大きな声がでるんだ」と自信が持てるようになります。
また、同じような経験を繰り返すことで、どんな時に何を言うかがパターンとして分かってきます。
一つひとつの事を深く考えてしまうHSPさんであっても、パターン化した言葉を持っておけば、考える前に言葉にする事ができます。
上述したように、私は演劇の舞台の上でセリフを言う事は問題なくできました。
それは、決められた『セリフ』があったからです。
劇のセリフを何度も何度も練習したからこそ自信に繋がり、舞台の上で発揮できたのだと思います。
そのように、仕事でも言うべきセリフをいくつかパターン化し、沢山練習しておくと言葉を噛まずにスムーズに伝える事ができるハズです。
HSPさんは真面目な方が多いので、言い間違ったり噛んだりを必要以上に気にしてしまう事があるのですが…例え失敗したとしても実は周りはあんまり気にしていません。
HSPさんと非HSPさんの感じ方ってほんと違うので、細かい部分を気にしても仕方ありません(といっても気になるのがHSPなんですけどね…^^;)
繰り返しますが、私も最初全然できませんでした。
でも今は、問題なくできているんです。
すっと大声が出ると、気持ちいいです(^^)
まとめ
いかがでしたか?
大きな声が出せずに悩んでいるHSPさんは多いと思いますが、このような経験をされる方は全員HSPという訳ではありません。
ですがHSPの特性を考えた時に、このような経験をして悩んでいるHSPさんは多いのではないかと思います。
しかし慣れや自信を持つ事で、多くの方は改善していくのではないかと私自身の経験から感じます。
心配しすぎず、徐々に改善していきましょう!
ただし…状況があまりにも酷い場合は、場面緘黙(ばめんかんもく)など、病院を受診した方が良い可能性もあります。
今の状況があまりにも辛い…といった場合は、精神科や心療内科を受診する事をお勧めします。
あなたが少しでも生きやすくなりますように。
最後までお読みいただいてありがとうございました!