HSPと仕事

【HSP】電話が苦手な人の克服方法!仕事での会話が怖くて仕方ない人へ

こんにちは。Keiです。

私は国家資格を含むカウンセリング資格を取得し、私自身がHSPとして苦労してきた経験を生かしながら、現在は就職支援の仕事をしています。

HSP気質を持つ方で『とにかく電話が苦手!』という人はとても多いです。
ただ、程度の差はあれ『電話が無い職場』というのはあまり無いですよね…。

真面目な方が多いHSPさん。
克服できるものなら克服したい!と思われている方も多いのではないでしょうか。

という事で、この記事は
【HSP】電話が苦手な人の克服方法!仕事での会話が怖くて仕方ない人へと題して書いていきたいと思います。

HSPに「電話が苦手」という人が多いのは何故?

このブログでは何度か紹介していますが、HSPには4つのタイプがあります。
そして全てのタイプを通して「DOES(ダズ)」と呼ばれる4つの特徴を持っています。

  • 物事に慎重で深く考える
  • 些細な刺激も情報としてとらえてしまう
  • 共感しやすい、人の気持ちがわかる
  • 五感が鋭い

これらは長所でもあると同時に短所です。

HSPの気質を持つ方は、リアルタイムで起こっている事を言語化するのが苦手です。
なぜなら、「この言い方で相手を傷つけないか」「誤解を生まないか」など、言葉一つとっても色々な言い方を考えてしまうからです。

また、電話だと相手の声しか聞こえません。
HSPは普段人と接する上で、話の内容だけでなく声のトーン、雰囲気、表情、話している隣にいる人の表情まで自然に感じとります。

ですが、電話だと相手の声から受ける情報しかありません。

普段、様々な情報を自然に感じとり物事を判断しているHSPにとって、声の情報だけだと『本当にこれで合っているの…?』と無意識に不安になってしまうのです。

また、他人の視線を気にするHSPは『自分の電話対応を聞いて変に思われたらどうしよう』と、必要以上に内容を気にしてしまう所があります。

気にしすぎるあまり相手の話を把握できないまま電話を切ってしまい、それがトラブルに繋がり…

更に『自分は電話が下手だ』『苦手だ』『嫌だ』というネガティブなイメージを自分自身に貼り付けてしまうんです。
(これをレッテル貼りと言います)

レッテル貼りはとても厄介で、一度自分に貼り付けてしまうと『自分はそういう人間なんだ』と思い込み、今度は自らそういう方向に動こうとしてしまいます。

スポーツ選手が試合前に『自分は出来る』と言い聞かせるのと同じように、『自分は電話ができない人間なんだ』自分自身に思い込ませる事で、本当はできるハズの電話が出来なくなってしまうのです。(自己暗示と同じですね)

また、電話の呼び出し音が苦手という人もいますね。苦手意識があると更に嫌な音に聞こえてきます…。

極め付けに、突発的な出来事に驚きやすいHSPにとって、いつ鳴るかわからない電話は恐怖でしかないのです。

「電話が苦手」克服する方法は?

「電話が苦手」という気持ち、とってもよくわかります。

というのも、筆者もめちゃくちゃ電話が嫌いなんです(笑)
なのでこちらから電話する際は、なるべく周りに人がいない時にかけるようにしています。

ただ、私も社会人になってから何年も経ち、色々な失敗を重ね…今では(決して得意とは言えませんが)人並みに電話応対ができるようになりました。

という事で、私が実践して効果のあった方法をお伝えしていきたいと思います。

①最初の一言を徹底的に練習する

電話に出る時の最初の会話は大体決まっています。

電話を受ける時は

『お電話ありがとうございます、○○会社○○課の○○と申します』

電話に出る時は

『いつもお世話になっております、○○会社○○課の○○と申します』

こんな感じですよね。

なので、この最初の言葉を何度も何度も練習するんです。

私は最初、電話への苦手意識のあまり最初の一言で噛んだり、自信が無いので声が小くなり、相手に何度も聞き返されたりしていました。

電話の最初の一言はとっても大切です。

人の印象は、最初の数秒で決まります。
これを心理学では「初頭効果」と言って、電話の場合は3秒くらいが勝負になります。(ちょうど挨拶から社名・名前を名乗るくらいの間ですね)

HSPは相手の感情がどうしても気になります。
ですので相手が自分に良い印象を持つか、悪い印象を持つかで、その後の自分自身の電話応対が全く違ってきます。

相手にいい印象を持ってもらえれば、それだけでその後の会話に自信が持てるようになります。

ですので、自信を持って最初の一言が言えるよう、徹底的に練習しましょう!
(私も毎日、通勤中に車の中で何度も練習していました)

②イメージトレーニングをする

想像力豊かなHSPは、どうしてもいろんな事を想像してしまいます。

『こんな事を言われたたらどうしよう』
『こんな対応をされたらどうしよう』
『あの人、私が電話に出た時だけ対応が冷たい気がする』

色々な事を想像するあまり恐怖心に拍車がかかり、更に電話が苦手になってしまう人もいます。

考えないようにするのも一つの手ではあるのですが、どの道電話対応から逃れられないのであれば、徹底的にイメージトレーニングをする事も一つの手です。

とにかくいろんな場面を徹底的に想像してみて下さい。
悪いイメージ、良いイメージ、多くのイメトレを積む事で脳が「慣れ」てきます。

いい事でも悪い事でも、繰り返す事で脳が慣れてくるのはHSPでも非HSPでも一緒です。
慣れると、苦手だと思っていても言葉が出てくるようになります。

そして、それが自信へと繋がり、段々と苦手意識も薄れていくはずです。

③実際に電話している姿を動画に撮ってみる

うわぁ…と思うHSPさんの心の声が聞こえてきそうですw

「ただでさえ苦手な電話応対の姿を動画に撮って自分で見るなんてどんな苦行!?」と思いますよね^^;(私も嫌ですw)

想像するだけでも嫌なこの苦行ですが、効果はテキメンです。

筆者は仕事で就職支援業務を行なっており、よく模擬面接をするのですが、「面接が苦手」「緊張して喋れない」という方にはこの方法をよく勧めています。
(携帯だとムービーで簡単にできますよね)

HSPの方は不安感や恐怖心が大きい方が多いのが特徴です。
ですので、「自分の電話応対は酷いに違いない」と思い込んでいる可能性があります。

でも、本当に酷いのかどうかは、実際に見ないとわかりません。

なので自分の電話している姿をシュミレーションしてそれを動画に撮り、実際に自分の目で見る事によって客観的に自分の姿を判断する事ができます。

そして、それが本当に酷いのであれば、酷いと思った部分を改善できますし、「案外イケてるな」と思えば自信に繋がります。

どちらにしろ、想像するだけでは不安感が増すだけです。
それなら、荒療治ですが動画を使って自分の姿を見て客観的に判断してみる方が、結果的に痛みは少なく済みます。

私自身の経験から、本当に困っている方は試してみる価値はあると思います。

④終わった電話をいつまでも引きずらない

最後に大切なことを。

それは、『他人はそこまであなたの電話に興味を持っていない』という事です。

確かに、周りの人はあなた電話の内容を聞いているかもしれません。ですが、あなたが気にする程ではないという事です。

自分の電話で一杯一杯になっていると、他の人がどんなふうに電話をしているのは気にする余裕はないかもしれません。

ですが、一度しっかり他の人の電話を聞き耳を立てて聞いてみて下さい。
案外、意味のない言葉を繰り返していたり、変な言い回しをしていたり、相手を困らせるような発言をしている人が多くないですか?

でも、それってそういう視点で見ないとなかなか気づきません。

なぜなら、HSPの方は基本的に良い人が多く、相手を批判的な視点でみるという事が難しいからです。

 

何が言いたいかと言うと…

「電話ってそんなもの」という事ですw

完璧な電話応対をする人もいるかもしれませんが、それは少数派。
HSP気質の方が「コールセンターの苦情処理部門でトップを目指す」というのは難しいかもしれませんが、多くの会社で電話応対を問題なくこなすには、ある程度できていれば良いんです。

大丈夫です。あなたはきっと出来ます。

これは気休めなんかじゃありません

あなたは電話が苦手だと自覚し、それを気にしてこの記事をここまで読んでくれたんですよね。

自分の問題点を自覚出来る人は、その問題を改善できる人です。

細かな事が気になってしまうHSPさんは、自分自身を出せるようになれば、誰よりも電話で細やかな配慮ができるようになりますよ(^^)

まとめ

いかがでしたでしょうか?

電話応対はHSPにとってはその気質ゆえ、難しいと感じる人が多いのは事実です。

ですが、難しいと感じるのはそれだけ「HSPとしての能力が高い」という事です。

HSPで辛い思いをした人は、自分の気質と向き合って上手に生かすことができるようになれば、辛かった分だけ人生がとても生きやすく、楽しくなりますよ(^^)

この記事が、どなたかの参考になればとても嬉しいです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!!!