こんにちは!Keiです。
私は国家資格を含むカウンセリング資格を取得し、私自身がHSPとして苦労してきた経験を生かしながら、現在は就職支援の仕事をしています。
私は、人の顔を覚えるのがとっても苦手です。
仕事で、さっきまで相談にのっていた人の顔でも、席を立ってしまうと思い出せなくなるんです。
よく窓口に『Keiさん〜!』と名指しで来てくれる方もいますが、内心「え…誰だっけ???」とパニックになっている事もしょっちゅうです^^;
そしてHSPさんの中には、この「人の顔を思い出せない」という事で苦しんでいる方が多いように感じます…。
という事でこの記事は【HSP】人の顔を覚えられない…忘れない方法や治す方法はある?と題して書いていきたいと思います。
注※HSPは人の顔を覚えられないという証明がある訳ではありません!
この記事は、私自信の経験や、周りのHSPさんにそういう方が多いことから書いています。
人の顔を思い出せない
私が働いている職場は職員が多く、また出入りする業者さんもかなり多いので顔を覚えるのが大変です。
新入社員の方で「私、人の顔を覚えるのが苦手なんです…」と言う方もいるのですが、私が新入社員だった頃よりはるかに早いスピードで人の顔を覚えていくんですよね^^;
HSPさんは他人の表情の変化や細やかな部分に気づく事が多いのに、なぜ人の顔が覚えられないんでしょう。私はずっとこの点に関して疑問を感じています。
ただし、私の場合、会話の内容(エピソード)やその人の癖、目元の皺やホクロの位置など細かい特徴など、部分的な事については細かく覚えている事が多いです。
(特にエピソードはあまり忘れません)
今から約10年ほど前になりますが、ブラッド・ピットが、自らが失顔症(相貌失認)に悩まされていることを告白していましたよね。
僕は、相当多くの人たちから嫌われていると思っている。なぜなら、僕は彼らからとても失礼な人間だと思われているからなんだ。挨拶程度ではなくて、面と向かって話をした人でさえも、なかなかその人の顔を覚えられないんだ。
https://moviewalker.jp/news/article/38872/
あの、天下のブラピでさえも、辛い経験をしているのですよね。
私はこの告白に、随分心が救われた記憶があります。
相手に「失礼な人」と思われるのは、HSPにとってはかなり辛い事です。
覚えたいのに覚えられない…
『Keiさん〜!』と声をかけてきてくれた方に、『あ〜!○○さん!』とすぐに名前を呼ぶ事ができればどんなに良いだろう…。
あぁ…悔しい(:_;)
HSP気質と関係がある?
HSPと、顔が覚えられない事の因果関係は現在までに証明されていません。
ですが、私の周りやネットのコメントを見ていると、無関係とは思えない程多くのHSPさんが顔を覚えられない事で悩んでいるのを目にします。
たまに、人の顔をすぐ覚えるHSPさんもいらっしゃいますが、よくよく話を聞いていると
『人の顔を忘れると相手に失礼だから』と、大変な努力をして顔を覚えていたりします。
私も仕事関係の方の顔と名前は、めちゃくちゃ頑張って覚えます。
例えば、私は入社して約1年間、出勤前にほぼ毎朝30分かけて、職員名簿(顔写真入り)を眺め、一人一人の顔写真を見ながら名前を読み上げていました。
(ただし写真なので、実際に会うとわからなくなったりします^^;)
頑張ったおかげで、業務上これまで問題はありませんでしたが…普通なら顔を覚えるのにこんな苦労しないんですよね…(:_;)
一生懸命やって、やっと「普通」になる。
がむしゃらに努力して今では「普通に」仕事をしていますが、この努力を自分の適正に合う所で発揮していたら、もっと良いパフォーマンスができていたんじゃないかと思います。
正直自分が就活していた時期に戻れるなら…『もっと自分の適正を考えたほうが良いよ』とアドバイスしますね^^;
(今の仕事は楽しいので後悔はしていませんが、働き方は正社員に拘らず、もう少し柔軟に考えても良かったと思っています)
HSPさんにとって「自分の適正を把握する」という事は自分が生きやすくなるために本当に重要な事だと思います。
同じように苦労しているHSPさんも多いのではないでしょうか?
治す方法や対処方法は?
人の顔をすぐ覚える事ができたら、仕事でも人間関係でももっとスムーズにいっただろうなと思う場面はこれまでに沢山ありました。
しかし今のところ、人の顔を覚えられない事を「治す」方法はありません。
スマホなどで顔認証機能が発達しているこの時代、顔と名前を一致させるツールがあれば良いなぁ…と毎回思います。
例えばコナンくんみたいな眼鏡をかけると、話している人の顔を自動で認証し、名前がレンズに映し出されるとか…(すっごく欲しい!)
ただ、残念ながらそのようなものは現時点では販売されていないようなので、私が顔を覚えるために実践し、効果があった方法をお伝えしていきたいと思います。
名前覚えアプリを利用する
私は職員名簿を毎回見て覚えていましたが、写真をデータ化できるのならアプリを利用するのも有用です。
人の顔と名前をクイズ形式で出してくれる「Name Shark」というアプリはご存じですか?
記憶は、一度に長時間より、短時間でも繰り返し見るほうが脳に定着すると言われています。
受験前とか、よく単語帳で勉強したりしませんでしたか?
(私はよくしてました)
感覚としてはそんな感じです。
顔を中々覚えられない人は、実は顔以外の特徴で覚えている事も少なくありません。
(実は名前の順番で覚えている…など)
ですが、このアプリはランダムに出題してくれたりするので、顔と名前を一致させる勉強にピッタリです。
気になる方は是非チェックしてみてください(^^)
自分の五感で発達している部分に訴えかける
HSPさんの場合、五感の中でも聴覚が優れていたり、触覚が優れていたり…と、人によって様々です。(ざらざらした触感が苦手・小さな雑音が気になるなど)
その自分の感覚を把握して、そこに重点的に訴えかけるようにすれば効率的に覚えられると思います。
私の場合は特に耳が反応するので、覚える時は声に出して名前を読み上げるようにしていました。
触覚の方は書いて覚えたり、視覚が優れている方はとにかく顔写真を何度も繰り返し見ると良いかもしれませんね。
短期記憶を長期記憶へ移行させる
短期記憶とは、数十秒〜数分程度保持される記憶のことです。
人と再会した時にその人の名前を呼ぶ時には、短期記憶で対応するのは難しいです。
つまり名前と顔は長期記憶に入れておかないといけません。
では短期記憶から長期記憶に移行させる為にはどうすれば良いのでしょう。
それは、何度も何度も繰り返し覚えることです。
エビングハウスの忘却曲線をご存知でしょうか?
人は、一度学んだことは、忘れたとしても初回より短時間で覚え直すことができることがわかっています。また、適切なタイミングで再学習すれば、容易に記憶を呼び戻すことができると言われています。
参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%98%E5%8D%B4%E6%9B%B2%E7%B7%9A
また、脳研究者の池谷裕二さんは、効果的な復習の回数について「2カ月ほどかけて4回復習する」のが良いと提唱され、下記の復習タイミングをお勧めしています。
1回目の復習:勉強した翌日
2回目の復習:1回目の1週間後
3回目の復習:2回目の2週間後
4回目の復習:3回目からさらに1カ月後参照:https://studyhacker.net/study-7-3-4-times
このように効率的に繰り返し復習していく事で、比較的簡単に人の顔を覚える事ができるようになります。
顔写真などデータが無い場合
私は名簿などで顔写真がいつでも見れる状況だったのが救いでした。
でも、顔写真のデータが手元にある事はって事は少ないですよね…^^;
そんな時、私は人とお別れした直後、その人の情報が短期記憶に残っている内に、頂いた名刺などにありったけの情報を書き込んでいます。
どんな雰囲気でどんな話をして、どこにホクロがあってどんな香りがして、家族構成は何人で…ナドナド。とにかく何でも書き込みます。
あと、似顔絵も書き込みます。
自分が「この人のここが特徴的だ!」と思った所を強調して書き込みます。
(決してうまくないですが、簡単に描きます)
そして、時々名刺ファイルを見返して、顔をイメージし、短期記憶から長期記憶へ移行させています。
まとめ
いかがでしたか?
私はアプリやツールを使い、繰り返し人の顔を覚える事で、大切な人の顔は長期記憶に保存する事ができ、(なんとか)問題なく仕事をこなしています。
とはいえ、やはり元々人の顔を覚える事が得意な人には敵わないな…と感じます^^;
HSPさんは真面目な方が多いので、自分の苦手な事でも頑張ってやり遂げようとする方が多いように思います。
でも、自分の不得意な部分を克服しようとするより、自分の得意な事を延ばすほうが自分にとっても社会にとっても有益です。
HSPさんは自分を知って、自分の適正を活かせる場を探す事がとても大切だと、自分の経験を通してしみじみ感じています。
この記事が少しでもあなたの参考になれば幸いです!
最後までお付き合いいただきありがとうございました(^^)