こんにちは!keiです。
私は国家資格を含むカウンセリング資格を取得し、私自身が内向型の人間として苦労してきた経験を生かしながら、現在は就職支援の仕事をしています。
世の中、外向型の方が生きやすいと感じることが多いと思いませんか?
仕事では、明るくワイワイ仕事している人の方が
コツコツ真面目に仕事している人より評価されやすいし
学校でも
『明るくハキハキとしましょう』
『社交的にみんなとふれあおう』
と、外向的な人間になることを求めてきます。
外向的人間の方が社会では生きやすいという事実から
内向的な人でも外向型を演じている人は多いと思いますし、私自身、外向型を演じている時もあります。
でも…
家に帰って一人になると襲ってくる疲労感と虚しさ。
同じように悩んでいる内向型の方も多いのではないでしょうか。
ということで、この記事は
外向的な性格を演じて疲れる…内向的なのに無理に笑顔を作ってしまう理由
と題して書いていきたいと思います。
内向型と外向型とは
「内向型」「外向型」という分類は、心理学者のユングが提唱したものです。
まず、ユングの定義によると
外向とは、心のエネルギーが外へ向かうことを指します。
自分の関心が外側に向けられている状態になり、どんな環境や状況にも、積極的に参加する人が多いです。
対して内向とは、心のエネルギーが自分の内側に向かっていく事を指します。
自分の関心が内側に向けられている状態になります。
外より自分の世界に関心がある為、外的な事柄には拒否反応を示したり、身構えたりします。
ただ、100%外向・内向型の人間という形は存在しません。
多くの場合、どちらの型も持ち合わせつつ、大体はどちらかの態度が習慣的に現れ、もう一つの型はその陰に隠れている事が多いです。
そして、基本的にこれらは分類なので
『内向型』『外向型』のどちらが良いという事はありません。
無理に笑って、疲れるのはなぜ?
内向型も外向型も、生まれ持った気質であることに変わりはありません。
勿論、生まれ育った環境などである程度変わることはあります。
ですが本質がそれである以上、変わるにも限界があるんです。
ゴムは引っ張ると伸びますが
限界を超えると切れてしまいますよね。
それと同じです。
内向型の人が明るく外向的に振る舞うことはできるのですが、その外向性は心の奥にある価値観に支えられているものではありません。
その為、外向的に振る舞うと
なんだか自分と繋がっていないというか
自分が自分でないという違和感を感じてしまいますし
内向的な自分を認めず、外向的に振る舞うという行動そのものが、自分でも気づかない内に『自己否定』をしてしまっているんですよね。
そして、そのまま外向的な自分を演じ続け
自己否定を重ね続けていくと
どんどん自己肯定感が低くなり
自分に自信が無くなっていきます。
『自分は内向的だけど、外向的に振る舞っている』とわかっているならまだ良いんです。
外向型を求められている場から離れたら
『は〜外向的な人演じるの疲れた〜』
って、本来の自分に戻ることができますから。
でも、自分を外向的だと思っている(思いこもうとしている)内向型の人は、無理に自分を偽り続け、心身がボロボロになっていきます。
心はボロボロなのに
なぜ自分はこんなにしんどくて辛いのか分からない…
という状況は、言葉にならないほど辛いのです…。
改善する方法
自分が内向的なのに、外向的であろうとして辛いと感じているのなら
『自分の生きやすいと思うこと、また辛いと感じる事は何なのか』を、自分の心にゆっくり耳を傾けて聞いてほしいのです。
外向型の人は、外向的であろうと努力する必要がありません。
ですが、内向型の人は本来の気質ではない『外向型』になろうと努力し、辛い思いを抱えてしまいます。
勿論、人によって程度の差はありますが
内向型の人は辛い思いを抱える部分はどこなのかを知り、自分の人生からできる限りそれを排除するよう努力して欲しいのです。
- 仕事終わりの飲み会
- 飲み会の後の一人反省会
- 集団行動を求める現場
- いつも機嫌が悪く怒鳴ってくる上司
- 理解のない職場
こういった、自分を苦しめる存在からできるだけ離れて、自分が生きやすいと感じる事の割合を人生の中で増やしていけると良いですね。
- 心を許せる友人と会う
- 一人でゆっくりする時間を増やす
- 自然の中を散歩する
- 在宅ワークメインの仕事に切り替える
- 心から打ち込める仕事に没頭する
勿論、急に『仕事を辞める』というような大きな決断は難しいと思います。
なので、嫌なことをゼロに
好きなことを100にするという感じではなく
少しずつ少しずつ人生の中で
『自分が軸となって、幸せと感じるものの割合を増やす』
という風にスライドさせていくのが理想的です。
自分の人生の主導権を、自分の中に取り戻していく作業です。
自分の辛いこと・幸せなことがわからない場合
長年、外向型と自分を偽ってきた方の中には
『何が幸せで何が辛いのか分からない』という方がいます。
それは、心が疲れすぎてしまったのかもしれません。
その場合は、一度カウンセリングを受けてみることをお勧めします。
そもそもHSPは気質なので、それ自体が「辛い」という事は無いのです。
にも関わらず「辛い」と感じるのであれば、問題はもはや
HSP気質にあるのではなく、別のところにある可能性があります。
『カウンセリング』というと何だかハードルが高く感じるかもしれませんが、アメリカなどでは『風邪をひいたから病院に行く』ような自然な感じで親しまれています。
また、私自身何度もカウンセリングを受け心が軽くなった経験があります。
『何を相談したら良いかわからない』
と思うかもしれませんが、あまり身構えずそのままの状況をお伝えすれば大丈夫です。
うまく言語化できなくて良いんです。
『日常生活を送っているだけで、なんだか辛いんです』
みたいな抽象的な感じでも話を傾いてくれますし
そこから『何が』『どんな風に辛い』のか
考える事をサポートしてくれます。
ちなみに、私は
『結婚式で友人代表スピーチをする事がプレッシャーでストレスを感じてます』という内容の相談をした事もありますよ^^;
(今となっては小さな事ですが、当時はめちゃくちゃ真剣に悩んでました)
こういう悩みは、人に聞いてもらうだけで
なんだか心がふっと軽くなったりしますからね。
カウンセリングを受ける事をハードルが高いと考えている人は
ぜひ、もっとカジュアルに考えてみて下さい(^^)
ただし、ネット上にはカウンセリング資格が無いにも関わらず有資格者と名乗る人が沢山います。
カジュアルであるとは言え
やはり自分の悩みや個人的な事について
深く話す事になるので
個人でサービスを行なっている所は少し心配です。
(資格や経験が無くても経歴詐称が簡単にできてしまうので)
ですので、カウンセリングを受ける際は
できるだけ会社化していて、かつカウンセラーさんの
顔や経歴などが出ているサイトをお勧めします。
(下記に、お勧めできそうだと思ったサイトを貼っておきますね)
有資格者のオンラインカウンセリングなので
こういった所だと相談のハードルも低くなるのではないでしょうか。
最後に
外向的な性格を演じて疲れる…内向的なのに無理に笑顔を作ってしまう理由と題して書いてきましたが、いかがでしたか?
外向型も内向型も、どちらが良いというものではありません。
ですが、この社会では外向型が良いとされ、私自身、内向的で(HSP気質あり)これまでに沢山苦労してきました。
また仕事でも、多くの優秀な内向型が外向型の力によってダウンさせられていくのを目にしてきました。
外向型は、内向型をダウンさせる事によって
どれだけ社会に損失を与えているかに気づかないまま、これからも変わらない生活を続けていくのでしょうか…本当に歯痒いです。
ですが、上述した通り
外向型も内向型も、それ自体に『良い・悪い』はありません。
内向型がいなければこの世界は成り立たないし
逆もまたしかりです。
現代は個の時代だと言われています。
そして、それは内向型の追い風になると感じています。
私は、内向型への理解が少しでも進み、外向型になれず辛い思いをしている人にとって少しでもお役に立てるよう、これからも情報を発信していきたいと思います。
以上、最後までお読みいただいてありがとうございました。