HSPについて

【HSP】本音が言えない・自己開示が苦手 自分の本心が分からない理由

こんにちは。Keiです。

私は国家資格を含むカウンセリング資格を取得し、私自身がHSPとして苦労してきた経験を生かしながら、現在は就職支援の仕事をしています。

この仕事をしていると色んなタイプの方と出会います。

特に履歴書を書く際などは自己分析をする過程で、個人の生い立ちや考え方に深く触れる事が多いのですが、HSP気質の方は本音や自己開示をするのが苦手なように感じます。

という事でこの記事では
【HSP】「本音が言えない・自己開示が苦手」自分の本心が分からない理由と題して書いていきたいと思います。

本音が言えない・自分の本心が分からない理由

HSPは4つのタイプに分かれますが、全てのタイプに共通するのは「DOES(ダズ)」と呼ばれる以下の特徴です。

  1. 物事に慎重で深く考える
  2. 些細な刺激も情報としてとらえてしまう
  3. 共感しやすい、人の気持ちがわかる
  4. 五感が鋭い

HSPの方は共感力に優れ、人の気持ちを繊細に汲み取る為、自分で思っているより「良い人」が多いです。

また、HSPは直感力にも優れており第一印象が正しい場合が多いのですが…
その感情がネガティブなものであった場合、根が「良い人」なだけに

「嫌いになってはいけない」「好きにならないといけない」と、自分のネガティブな感情に蓋をしてしまいがちです。

また共感力の高さゆえ、他人の意見と自分の意見の境界線がわからなくなる事があります。

例えば誰かが『○○って商品、すごく良いよね!』と発言したとすると、共感力の高いHSPは条件反射的に『だよねー!』と言ってしまいます。

このような返し方は非HSPの方でもよくすると思います。ですが、問題なのは

非HSPであれば『(本当はあんまりその商品好きじゃないけど、合わせておこう)だよねー!』と考えて言う所を

HSPの方は自分の意見と同化してしまい、『(私も本当にそう思ってる)だよねー!』と言ってしまう点なのです。

上記は極端な例ですが、自分の「共感力が高すぎて他人の意見と同化してしまう」という特性を把握できないまま日々を過ごしていると…

ふとした時に『あれ?私は本当はどう思っているんだろう?』と、自分の本音がわからなくなってしまうのです。

つまり「自分の本心が分からない」「本音が言えない」と訴えるHSPが多いのは、「自身の共感力の高さ」と「それを把握できていない点」からくるのだと思います。

自分を信じられますか?

基本的に「良い人」で誰に対しても友好的なHSPさんは、自分の感情より他人の感情を優先してしまう傾向があります。

しかし、ここで大切なのは
他人の感情を「優先してしまう」だけで、自分の感情や意見が「ない」という事ではないという点です。

HSPであっても「嫌いな人」「苦手な人」はいます。

その上繊細で色々な事を感じとる能力に優れているHSPは、なんとなく嫌だ・なんとなく苦手と、このネガティブな感情を「なんとなく」分かっていることが多いのです。

HSPが感じる「なんとなく」という感覚は侮れません。
(HSPは第一印象が正しいと言われるのと同じですね)

それなのに、そのネガティブな感情を押し殺してしまうのです。

自分がなんとなく感じ取っている感情を普段から押し殺しているという事は、自分に嘘を着き続けているという事です。

あなたは、いつも嘘をついている人の事を信じられますか?

例え「良い人」であろうと「悪い人」であろうと、常に嘘をついている人のことを信じるのは難しいですよね。

「自分の本音が分からない」という人は、自分に嘘をつき続けて「自分のことが信じられなくなっている」ということではないでしょうか。

自分の本心を知って、相手に伝える方法

では、自分の本心を知るにはどうすれば良いのでしょうか。

HSPでこのような悩みを持っている人は
いつの間にか相手に共感し、いつの間にか自分より相手の考えを尊重し、いつの間にか自分の本心に蓋をしてしまいます。

これは「いつの間にか」やってしまうので仕方のないことです。

ですが、対策する事はできます。

相手と距離を取る

いつのまにか無意識に行なってしまう相手への共感や尊重。

上述したように、共感力の高さゆえ自分の本音が見えにくくなるのが問題なのであれば、その対策として、意識的に自分と他人との距離をとることが大切です。

相手と物理的に距離がある状態だと、HSPは自分の本音や感情が見えやすくなります。

では、一体どうすれば距離を取れるのでしょうか?

それは、自分と人との間に意識的に壁を作れば良いのです。

最近はコロナのため、飲食店など多くの場所で、人と人の間に透明のアクリル板などが設置されることが多くなりましたよね。

このアクリル板などの「物理的な物」が、他人と自分の間に設置されることを心地よく感じているHSPは多いのではないでしょうか。

筆者の会社でも、感染対策としてデスクの間に壁が設置されたのですが、これが大変心地いい…。

ただ、アクリル板を持ち歩く訳にはいきません(笑)

ですので、自分と他人との間にアクリル板があるという「イメージ」を常にできるようになれば、相手から多大に受け取ってしまう情報を減らすことができます。

最初は毎回意識しないとできませんが、慣れてくると無意識に他人と接する際に壁を作り出すことができます。

また、「物に頼る」のも有効です。

HSP気質が強い方の中には、目が悪くないのに眼鏡をかけている人がいます。

それは「レンズ」という物理的な物を通して見ることにより、相手との距離が保てるからなのです。

自分が安全と感じられる距離まで離れることができたら、HSPは自分の本音に気付けるようになります。

相手に本音を伝える方法

とても繊細なHSPは、相手にとって「良い人」でありたいという気持ちが強いです。

上記のような方法で自分の本音に気づけるようになったとしても、それを相手に伝えられるかというと…また別の話になります。

感覚能力に優れたHSPですが、多くのことを感じとるため、それをすぐ言語化するのは苦手です。

ただ、相手に伝えるためにはどうしても言語化をしなければなりません…。

HSPが上手に言語化できるようにするには、自分の気持ちや感情、思ったことを素直に「書き出す」ことが効果的です。

HSPはどうしてもインプットが多くなるので、意識的にアウトプットできる場が必要なのです。

日記のような形で、できれば毎日自分の感情を書き出して見て下さい。
書き出すことで思考が整理され、ストレス発散にもなりますし、過去の日記を見返すと自分の思考の癖がわかるようになります。

『こんなことがあったら、自分はこんな反応をするんだなぁ…』
『自分は何とも思っていないつもりだったのに、実は結構傷ついていたんだなぁ…』

自分の思考を客観的に見ることで、自分が何に傷つきやすいのか、何に重きを置いているのかに気づくことができるのでお勧めです。
(筆者も10年程日記を書いてました)

このように、普段からアウトプットをして自分の考えをまとめ、整理することで、相手に自分の本音を伝えられるようになります。

ぜひチャレンジしてみてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

『HSPの気質のせいで、自分の本音すらわからない…』
と苦しい思いをしている人もいるかと思いますが、上述したような方法でいくらでも緩和させることができます。

そして、共感力の高さはメリットでもあります。

自分を知り、共感力の生かし方を学べば、それは非HSPさんが羨ましがる長所にもなるんです。

このサイトでは、HSPの方が生きやすく、また自身の長所を生かせるような記事をこれからも掲載していきたいと思っています。

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この記事が、少しでもどなたかの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。