こんにちは!Keiです。
私は国家資格を含むカウンセリング資格を取得し、私自身がHSPとして苦労してきた経験を生かしながら、現在は就職支援の仕事をしています。
私は仕事上、毎日多くの方とお話しをするのですが
ちょっとした事ですぐ『すみません』『ごめんなさい』と謝罪をしてくる方がいます。
(そしてどっちかというと私もそのタイプ^^;)
ただ、謝罪というのは悪い事をしたと感じたから発するものなのに、心とは裏腹に謝罪して悩んでしまうHSPさんもいます。
口を開くとすぐ謝罪が出てしまう事に困っているHSPさんも多いのではないでしょうか。
という事でこの記事は
【HSP】自分は悪くないのに謝ってしまう…条件反射で謝罪してしまうのは何故?
と題して書いていきたいと思います。
自分は悪くないのに、つい謝ってしまう
雑踏で、向こうから歩いてくる人と肩がぶつかった時
反射的に『あ、すみません』と言ってしまったり。
書類のミスを指摘され、自分のミスではないのに反射的に謝ってしまったり。
そんな経験はありませんか?
本当に自分が悪いのなら謝るのは正しいですが、自分が悪くないのに、条件反射のように口から出てしまう謝罪…。
ここでポイントなのは、『自分は悪くないのに』という点です。
この、悪くないのに謝ってしまう心理について考えていきたいと思います。
原因は自己肯定感の低さ?
HSPさんは、自己肯定感の低い方が多いです。
このサイトでは何度もお伝えしていますが、HSPの気質を持つ人にはDOES(ダズ)という共通点があります。
- 深く処理する(Depth of processing)
- 過度に刺激を受けやすい(being easily Overstimulated)
- 全体的に感情の反応が強く、特に共感力が強い(being both Emotionally ractive generally and having high Empathy in particular)
- ささいな刺激を察知する(being aware of Substle Stimuli)
DOESの中に『自己肯定感が低い』という特徴はありません。
但し、DOESの性質を持つがゆえに、自己肯定感が低くなりやすいと言われています。
なぜならHSPさんは過度に刺激を受けやすい為、非HSPさんにとっては何気ない一言でも深く傷ついてしまったり、ほんの些細なことに落ち込んでしまう事も多いからです。
HSPの気質を持つ方は5人に一人と言われています。
この世は多数派の意見が一般論として受け入れられがちです。
『こんな事でそんなに傷ついてどうするの?』
『そんなんじゃ社会でやっていけないよ』
『気にし過ぎなんだよ』
世間から見て少数派のHSPは、このように『自分に責任がある』と非難される事も多く、成長の過程で自己肯定感が低くなりがちなのです。
そして自己肯定感が低いと、何に対しても自分が悪いと思うようになったり
人との衝突を恐れるがあまり「謝罪すればその場が収まる」と考え、何かあった際は「とりあえず謝る」という癖がついたりします。
お互いにとって良くない事と認識する
基本的に「いい人」が多いHSPさんは、自己犠牲で人に尽くそうとする人が多いです。
人間的にとても魅力のあるHSPさんなのですが
何かあった時に「私が我慢すればうまくいく」と、謝る必要がない時に謝ってしまったり、その場の雰囲気を壊さない為に口をついて謝罪してしまうのはやはりよくありません…。
人間関係を構築していく為には多少の衝突が必要な時もあります。
自分の意見を口に出し、相手に伝えなければいけない時もあるんです。
その必要な衝突をシャットアウトして、『とりあえず謝ってしまう』というのはお互いにとってよくないですよね。
HSPさんにとっては自己犠牲の精神で謝っているのに、非HSPさんにとっては自分への対応をシャットアウトされてしまう訳ですから、あまりいい気分がしない時もありますよね^^;
また、HSPさんも本心では「自分が悪くない」と思っている訳ですから、「なぜ自分はいつも謝ってしまうんだろう」と、心の奥底でストレスを感じてしまいます。
場の雰囲気を大切にし、自分のより相手の気持ちを優先するHSPさん。
そんな気質のため、人と衝突するのがとっても苦手な人が多いのですが…
時には腹を括って相手と対峙しなければならない時があるのです。
謝り癖をなおす方法は?
何かあった時に「すみません」「ごめんなさい」「申し訳ないです」など条件反射で言ってしまうのは、こういう言葉を間に挟むと言葉の印象が柔らかくなるからだと思います。
言葉を選ぶ際にも相手の気持ちを尊重してしまうHSPさんは、このように会話のクッションとなる言葉を何かと多用してしまいがちです。
ただ、普段からこのような謝罪の言葉を多用していると
相手と自分の上下関係を必要以上に増長させてしまったり
相手がクッション言葉だと思わず
『本当にこの人が悪いのだ』と思わせてしまう事もあります。
では、この癖を治す方法はあるのでしょうか?
なぜ謝ったのかを振り返って考えてみる
上述した通り、反射的に謝罪をしてしまうのは自己肯定感の低さからきていると考えられますが、HSPのDOESという気質の中に「自己肯定感が低い」という特徴はありません。
実は自己肯定感の高いHSPさんだっているんです。
自己肯定感の高いHSPさんは、反射的に謝罪して困ることはないと思います。
(ただそういう人は生きづらさを感じづらく、きっとこのサイトには来られないでしょう)
ですので、自己肯定感が低いことが原因で謝罪をしてしまうHSPさんは、謝罪してしまった際の振り返りを言語化する事※①と、根本的に自己肯定感を高めていくようアプローチすること※②が大切だと感じています。
①振り返って言語化する
つい口から反射的に出てしまった謝罪。
その謝罪について悶々としているのなら、なぜ謝罪をしてしまったのかを考えてみることが大切です。
HSPさんは色々なことを一気に捉え、考えてしまうので、悶々としている原因が何なのかを言語化することがとても苦手です。
例えば、自分のミスではない事を指摘されて咄嗟に謝ってしまった時、何故そうしたのかを深く考えてみます。
理由1・ミスを指摘してきた人が苦手なタイプの人だった
理由2・大声で指摘されたので、怯んでしまった
理由3・自分のがした作業に自信が無かった
このように、その原因について言語化できるまで落とし込む事ができると、解決策が立てられます。(体調が悪い時、病名がわかると対処ができるようになるのと同じですね)
『あ〜また反射的に謝ってしまった…』と落ち込んで終わるのではなく、理由を明確にしていく事で改善につながります。
②自己肯定感を高めていく
とっさに謝罪してしまう事の原因が、そもそも自己肯定感が低いせいであれば、やはりその根本部分を改善していく必要があります。
自己肯定感を高めるには色々な方法があります。
大きいものでなく、小さな事(例えば、毎朝起きたらベットメイキングするなど)でいいので、日々達成できる小さな目標をつくり、達成できたら自分を褒めてあげてください(^^)
小さな成功体験を沢山積み重ねていく事で、自己肯定感が養われていきます。
まとめ
自分は悪くないのにすぐに謝ってしまう人の心理として『自己肯定感の低さ』が関係していることが多いです。
HSPの特性に自己肯定感の低さがある訳ではないのですが、HSPの特性をもっているからこそ自己肯定感が低くなりがちなのですよね…(:_;)
ただ、細やかな配慮ができ、物事を深く考える事ができるHSPさんが自己肯定感を兼ね備えると、本当に人として魅力的になります。
ぜひHSPの特性をギフトとして受け取り、自分を肯定してあげてくださいね(^^)
以上、最後までお読みいただきありがとうございました!