こんにちは、Keiです。
私は国家資格を含むカウンセリング資格を取得し、私自身がHSPとして苦労してきた経験を経て、現在は就職支援の仕事をしています。
HSPの方で、よく「仕事を覚えるのが苦手」「仕事が遅い」と悩まれている方がいます。
ですが…本当にそうなのでしょうか?
この記事は
HSPは覚えるのが苦手?記憶力が悪い・仕事が遅いと落ち込む貴方へと題して書いていきたいと思います。
HSPは入社直後に苦労しがち
仕事って、仕事内容だけでなく人間関係や職場の雰囲気ナドナド…覚える事が山ほどありますよね。
入社直後はなおさら。
HSP気質を持っている人は、非HSPに比べ一度に多くの情報が入ってきます。
しかし、入ってくる情報に対して「どれが重要でどれが重要でないのか」情報の取捨選択や優先順位付けが出来ない為、入社してすぐの頃は非HSPに比べて苦労しがちです。
ですが、それはずっと続く訳ではありません。
私の経験から言うと
「ある程度慣れてくると、人一倍仕事ができるようになる方が多い」と感じています。
どのくらいで慣れるか…ということに関しては個人差がありますが、筆者の経験上、これは多くのHSPvに当てはまっているように感じます。
HSPの成長曲線というものがあるようですが
この形は私の感覚ととてもよく合っています。
このHSPの成長曲線は、とても身に覚えあります(笑)
— アクまっタケ (@akuma_goz) October 29, 2020
人一倍苦しい「トライ&エラー期」を挫けず投げ出さなかった人が、「生きやすい」道を切り拓くのかも。 pic.twitter.com/xsGY0iZUsK
覚えるのが苦手・記憶力が悪いと感じる理由は?
このサイトでは何度か話していますが、HSPの方はDOESという気質を持っています。
- 深く処理する(Depth of processing)
- 過度に刺激を受けやすい(being easily Overstimulated)
- 全体的に感情の反応が強く、特に共感力が強い(being both Emotionally ractive generally and having high Empathy in particular)
- ささいな刺激を察知する(being aware of Substle Stimuli)
HSPは刺激に対して敏感です。
新しい環境では刺激が多すぎる為、圧倒されてしまうことが多いです。
また、HSPは誰とでも(直感で自分が苦手だと思った人とでも)良い関係を築こうと、人間関係で無理をしてしまうところがありますし、真面目なので「業務を早く全て覚えなくては!」と焦る方も多いです。
克服方法は?
HSPの方は、あらゆる刺激に対して敏感に察知し、そして深く考えてしまいます。
『考えすぎだよ!もっと簡単に考えて!』
というアドバイスは、HSPにとって何の役にも立ちません。
だって自動的に察知し、考えてしまうんですから。
(ですが真面目なHSPは、そのアドバイスを実践しようとし、出来ないと更に落ち込んでしまったりします^^;)
新しい仕事では(特に入社したての頃は)その刺激の取捨選択ができないHSPが多いように感じます。
しかし、物事を深く捉えるHSPにとって、「仕事の全体的な流れ」や「この作業は何のために行っているのか」といった本質的なことが分かると仕事の記憶力が格段に良くなります。
これは私の感覚ですが、HSPの物事の覚え方は物事の大枠を理解した上で
点と点をつなぎ合わせていく時に発揮されると感じます。
HSPでない方は、断片的な指示で仕事を与えられても作業する事ができます。
ですが慎重なHSPは「これで本当に合っているか」、と1つ1つの作業に対して不安になります。その結果仕事が遅くなり「要領が悪い」「業務が遅い」という評価を受けがちです。
ですので、仕事を覚えるためには自分の特性を理解し、それを相手に伝えられるようにしておく事が大切だと思います。
HSPは、よく大器晩成型と言われます。
ですので、自分の成長速度を理解し、作業を理解する時には『この作業の目的は何か?』と全体像をつかめるようになれば、成長速度はグンと上がるのではないでしょうか。
ちなみに、筆者は最初に就職した会社で『仕事は見て覚えろ!』と言われ、随分苦労しました…^^;
そこはスピード感を求められる職場だったので、いちいちメモを取っている私に対しイライラされているのが伝わり、その感覚に萎縮してしまったのもありますが
「皆んなが見て覚えているんだから、私もメモを取らずに見て覚えなきゃ」
と他人の指示を鵜呑みにしていたのが原因だと思います。
ですので、もし当時の私に戻れるとしたら
『自分はどうしても断片的に覚える事が苦手なので、この作業の目的を大まかに教えて欲しいです』『記憶力が悪いので、メモを取らないと何度も聞いてご迷惑かけてしまいます』と(下手に出ながら)自分の性質と要求を相手にハッキリ伝えると思います。
何度も言いますが、HSPは大器晩成型が多いです。
そして、非HSPはHSPのことを理解しようとはしません(そもそもHSPの存在自体を知らない事が多いので)
自分を守れるのは自分だけです。
自分の気質を理解し、それをしっかり相手に伝えられればとても働きやすくなると思いますよ。
HSPが自分の力を発揮できるのは「相性」の良い職場
「自分のやりたい事を見つけよう」
「やりがいが持てる仕事を探そう」
綺麗な言葉ですが、HSPの気質で苦しんできた私の経験から、HSPにとって自分の力を発揮できるのは「相性」の良い職場です。
「服が好きだから、アパレルの仕事に就きたい!」と思っても、就職した所はめちゃくちゃノルマがあって、ノルマを達成できなければ毎日上司に詰められる…という会社だった場合
服が好きだからといって、その会社で勤め続けられますか?
もちろん「自分の好きな事を追求する事」はとても大切な事ですし、仕事のやりがいにもつながります。
ですがHSPさんの場合は、非HSPの方よりも環境に左右されます。
「好きな事や、やりがいは考えない」という訳ではありません。
優先順位として「やりたい事」よりも「相性」を重視する事をぜひおすすめしたいのです。
もし
「転職活動がうまくいかない」
「職場が合わず何度も転職を繰り返してしまう」
という点で苦しんでいるのであれば、HSPに適した転職エージェントを使う事をおすすめします。
相性転職PersonalFileとは、「相性」を重視した転職サイト(転職エージェント)です。
診断結果からAIを活用してあなたの特性をデータ分析し、適性がある職種や 相性が良い企業を紹介する転職サポートサービスになります。
※ただし20代の方を対象にしたサービスとなります。
他社の転職エージェントはこれまでの経験を重視する所ばかりですが、相性転職PersonalFileに登録している企業はスキル・経験よりも相性を重視している企業なので
- 職場の人間関係で悩んでいる
- 自分に向いている仕事が分からない
- 自分の強みややりたいことが分からない
- 学歴やスキルに自信がない
- 初めての転職でどうしたらいいか分からない
といった方はぜひ一度試してみてください。
パーソナルファイルのアドバイザーは、年間応募数4万人企業の人事経験者です。 アドバイザーが就活のお悩み相談から面接対策までサポートしてくれるのは魅力的ですね。
あと、個人的に…HSPの方は誤解されやすいので、AIを活用している点がポイント高いです。
まとめ
筆者は、入社した会社で、同期の誰よりも仕事を覚えるのが遅かったです。
ですが、経験を積む事でその評価は変わっていきました。
また自分が苦労してきた分、人に物を教えることが得意です。
手前味噌ですが、自分の作ったマニュアル等は「わかりやすい」と評価されることが多いです。
なぜなら、わからない人の気持ちが「わかる」からです。
「HSPだから記憶力が悪い」という訳ではありません。
ただ、HSPは刺激に敏感で圧倒されやすい気質上、最初の頃は苦労することが多いのは事実です。
ですが、腐らず努力し続ければいつの日かグンと成長する日がきます!
そう思うと、だいぶ気持ちも楽になるんじゃないでしょうか(^^)
※ただし、あまりに合わない環境であればそこから逃げる事も合わせて考えてくださいね!
HSPは環境感受性とも言われていて
自分に合った環境では人一倍能力を発揮しますが、合わない環境では人一倍ポンコツになるからです。
この記事が、少しでもどなたかの参考になれたのなら幸いです。
最後までお読みいただいてありがとうございました(^^)