こんにちは!Keiです。
HSPの方はその気質上、仕事に悩む事が多いのですが、働く上での第一関門とも言えるべき就職活動で辛い思いをする方が多いです。
私も強度のHSPなので、これまでに色々と苦労してきました^^;
そしてその苦労や経験を経て、現在は国家資格を含むカウンセリング資格を取得し、就職支援の仕事で模擬面接などを担当しています。
面接が怖い理由は?
面接って怖いですよね…。
私自身、就職活動をしていた時は、面接日程が決まるとその何日も前から憂鬱になっていました。
履歴書など、自分の内面に深く向き合い、それを文章(履歴書など)に落とし込む事は特に問題ないという場合でも、いざ面接となると急に怖くなってきますよね。
それもそのハズ。
HSPはDOESという要素を持っているのですが、この要素が「面接」と相性があまり良くないのです^^;
DOESとは
HSPは、その中で多くのタイプに分かれるのですが
全てのタイプに共通するのが「DOES」という4つの要素です。
- 深く処理する(Depth of processing)
- 過度に刺激を受けやすい(being easily Overstimulated)
- 全体的に感情の反応が強く、特に共感力が強い(being both Emotionally ractive generally and having high Empathy in particular)
- ささいな刺激を察知する(being aware of Substle Stimuli)
面接というのは、質問された事にその場ですぐ答えないといけません。
情報を深く考えてから言語化するHSPにとって
リアルタイムで言語化する、面接というシステム自体が合っていないと感じています^^;
また、HSPは常に他人の視線を気にします。
面接なんて正に自分を評価される場なのですから、HSPが緊張してしまうのは当たり前ですよね。
圧迫面接なんて…想像しただけで吐きそうです…。
企業側は受験者のストレス耐性を見る為に圧迫面接をするのですが、過度に刺激を受けてしまうHSPにとってこれは本当に辞めて欲しいですね…。
あと、グループ面接やグループディスカッションなんて、私にとってはもう最悪でした^^;
多くの情報を処理しようとするHSPは、他の参加者の情報も処理しようとしてキャパオーバーになる事が多いです。
グループ面接(ディスカッション)より、個人面接の方がまだマシだと感じているHSPは多いのではないでしょうか?
克服方法について
私も就職活動で大変な苦労をしてきました。
(面接後は毎回自分の出来なさに落ち込み、駅のトイレで心が落ち着くまでしばらく篭ってました…)
ただ、私は人一倍就職活動で苦労した経験から
同じように就職活動で苦労している人の役に立ちたいという思いでカウンセリング資格を取得し、就職支援をするようになりました。
今では模擬面接も担当するようになった私から言えること。
それは、面接は回数を重ねると「慣れる」ということです。
例が極端なのですが、例えば戦時中の話を聞いていると
『空襲警報のサイレンが日常的に鳴るようになり、何度も警報を聞いて避難を繰り返しているうちに怖さが薄れていった』
という話をよく聞きます。
(本当に極端な例ですが^^;)
サイレンが鳴ると言うことは、爆撃されるかもしれない命の危険があるという事です。
その命に直結する事ですら、何度も経験するうちに「慣れ」てしまうのです。
「慣れる」という事に関しては、HSPの要素を持っている人も例外ではありません。
人によって程度の差はあれど、何度も繰り返すうちに必ず慣れてきます。
ただ、いくつも面接を受けて慣れていく…というのはメンタルや時間の負担が大きいので、自宅でできる克服(練習)方法について書いていきますね(^^)
①何度もイメージトレーニングする
HSPの方は面接で非常に緊張しがちです。
ですが、あまりに緊張し過ぎてしまうと、相手に伝えたい事も伝わらなくなってしまいます。
面接のことを考えると、胸がキュッとなってしまう方も多いのではないでしょうか^^;
ですが…考えないわけにはいきませんよね 笑
そんな方は、面接当日の様子を何度もイメージしてみてください。
(面接の受け答えだけでなく、当日の朝家を出る時から想像してみると良いですよ)
また、自分が特に緊張する場面は、何度もリピートしてください。
何度も何度も何度もリピートする事で、脳がマヒしてきます(笑)
脳がマヒする事で余計な緊張をする事が少なくなり、貴方自身を出しやすくなります。
大切なことは、回数をこなすことです。
②面接の想定問題を徹底的にやる
面接では「何を聞かれるかわからない」というのがHSPの恐怖心を煽ります。
ですが、面接で聞かれる質問って実はどこでも似たような物が多いんです。
ですので、ある程度想定される定番の質問に対する答えをしっかり考えておけば大丈夫です。
( 面接 質問例 などで検索すると沢山質問例が出てきます)
しかし厄介なのは、それが「形を変えて出てくる」という点ではないでしょうか。
例えば「あなたの長所を教えてください」という質問があったとすると、質問の意図としては《我が社に貴方の良さをPRしてください》という事ですよね。
貴方はその質問に対し「コツコツと真面目に物事に取り組む事ができます」という答えを準備していたとします。
しかし、ここで「自己紹介をしてください」や「自己PRをお願いします」と聞かれていたらどう答えますか?
実は、聞かれている質問の意図は《我が社に貴方の良さをPRしてください》という事なので、回答はさっきと同じ「コツコツと真面目に物事に取り組む事ができます」で問題ないのです。(違っていても良いですよ!)
ですが、緊張しやすく真面目なHSPは、1つの質問に対して1つの答えを準備しないといけない…と思い込んでいる場合があります。
1つの質問に対して1つの答えを用意し出すとキリがなくなってきます。
ですので、大切なことは
想定される質問への答えをしっかり考えて、それを応用する練習をすることなのです。
「しっかり考える」というのは、深く深く考えるということです。
「志望動機をお願いします」と言われて「御社の理念に共感したからです」だけじゃダメですよ^^;
考えの根本がしっかりしていると、他の質問にも応用して答えやすくなるんです。
③困った時に使えるフレーズ
①②をしっかり行えば随分面接が楽になるハズなのですが、とは言ってもHSPにとってやはり面接は怖いですよね^^;
- 予期せぬ事が起こったらどうしよう…
- 言葉に詰まったらどうしよう…
「もし」ということを考え出すとキリがありません^^;
そんなHSPさんに、困った時に使えるフレーズをお伝えします。
申し訳ありません。緊張しておりますので、少しお時間を頂いても宜しいでしょうか。
- ・申し訳ありません。私の知識不足でわかりません。
- ・この場でお答えするのは難しいです。申し訳ございません。
本当に何も答えられない時は、①と②の合わせ技でもいいですね(^^)
HSP気質の方は、「聞かれた質問には必ず答えなければいけない」と思い込んでいる場合があり、それがさらに緊張感を増幅させている可能性があります。
ですが、面接というのは一種のコミュニケーションの場です。
例え面接であっても、答えられないことには素直に『わかりません』と言って良いんですよ!
(というか、面接の場で答えられない質問をする事自体がおかしいのです。つまり企業側は答えられない(予期しない)ような質問をした時にどういう反応をするのかを見ているので、慌てずしっかり「わからない」と伝えられればOKです)
わかっていない・答えに困っているというのは面接官に伝わります。
ですので、そんな時はしっかり自分の状況を相手に伝えることが大切なのです。
まとめ
いかがでしたか?
面接となると、途端に緊張してしまうHSPさんは多いですが、しっかり準備をしておけば恐る必要はありません。
また、例え答えられない質問をされたとしても、お伝えしたフレーズをしっかり言えれば良いのです。
この記事を読んで、少しでも面接に対して恐怖心が和らいでくれたのなら幸いです。
HSP気質は仕事に不利と考えられているかもしれません。
確かに、仕事の入り口では不利だと思います。
非HSPに比べ、HSPは面接対策にとても時間がかかります(個人差あり)
ですが、HSPは大器晩成型と言われています。
HSPの成長曲線(これは別途記事にする予定です)という物があるのですが、これによると長く仕事を続けていくうちにいずれHSPは非HSPを追い抜くと言われています。
ですので、面接が苦手で落ち込んでいるHSPさんには、ぜひ自分を信じて頑張って欲しいです。
この記事が、少しでも誰かの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただいてありがとうございました!